【甲子園の思い出】
甲子園の思い出・・・・と言っても甲子園球場に足を運んだことはありません。
小学校４年生の時だと思います。（１９６７年春）
我が郷土・山梨県代表は甲府商業。当時・巨人で大活躍の堀内恒夫投手の母校でもあり、山梨では甲府工業と並んで強豪高で、良い選手が集まっていました。
その選抜大会で登板した投手の背番号は１１。下級生かというとそんなことはなく、新３年生。
本来のエースであった渡辺勉が肩を壊し、よくならず、エース不在のまま甲子園の春の大会が始まったのです。
そのため初戦（２回戦）の近代付高（大阪）戦でマウンドの登ったのが背番号１１の望月省二投手。
ところがこの控え投手が幻のノーヒットノーランをマークするのです。
７回を終わるまでは完全試合。８回・先頭打者を四球で歩かせる。その後も死球を出すも９回２死までノーヒットノーランは続けました。
そしてあと一死というところで最後のバッターを三塁正面のゴロに仕留め、ノーヒットノーラン達成と思われた。ところがここで名手三森三塁手がトンネル（三森選手の公式戦でのエラーはこれが唯一。甲子園＆ノーヒットノーランというプレッシャーは並大抵のことではなかったのでしょうね）。
その後、次のバッターに三塁打を浴び、１安打１点を与え、ノーヒットノーランは幻に終わったのです。
そしてこの大会の次の試合で市立和歌山商の野上俊夫投手（阪神ドラフト１位入団）がノーヒットノーランを達成しています。
さらに因縁ですね。
次の試合でこの市立和歌山商と甲府商があたり、望月投手は野上投手に１-０で投げ勝つのです。
準決勝では高知高とあたり、１-１１と大敗しました。望月投手は４回２/３を投げ、６安打で降板しています。（優勝は高知高を破った 吉良投手率いる津久見高校・吉良投手は阪神ドラフト２位入団）
望月省二投手は甲南中学（現・中富中学）では県大会で優勝投手となっていたそうです。２年の夏に右足首を骨折。秋の新チームでは本来のエース・渡辺勉投手の活躍で全く登板のチャンスがなかったようです。
その後は大学や社会人野球をすることもなく、家業の水道工事店を継いでいるそうです。
●堀内恒夫投手は1965年ドラフト一位で巨人入団。その1年目の1966年、16勝2敗、防御率1.39を記録し新人王、最優秀防御率、沢村賞を獲得しています。その翌年のことですから甲府商業と言ったら野球という代名詞とも思えるくらい山梨県内の少年達は思っていたころのことです。
望月という同姓でもあることからとても印象に残っています（もちろん、血縁はありません）
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