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 繰り返し読みたくなる良書は決して難解だから繰り返し読まれるのではないように思います。
読者の成長や心境に応じて本が応えてくれるのが私にとって繰り返し読みたくなる理由です。

本書を手にしたのが20年前。
それまでも悟ったと言われる方々の本に20冊以上、挑戦しました。
本好きの私ですが、ほとんど討ち死に状態でした。

最後まで難解で読み進めない。
読んも、1ヶ月近く読むのにかけたのに全くわからないのがほとんどでした。

ところが本書は、薄い本なので、ただ読むだけならば、1〜2時間で読みきることができるのです。

そして平易な言葉で書かれているにも関わらず、何回も繰り返し読んではイメージを思い巡らしたくなる不思議な本です。
この20年の間に私は少なくとも10回以上通読しましたが、中には100回近く読み、真意を考えた文章もいくつかあります。
例えば、、、、

 『どんな精神状態にいようと、この宇宙のどこにいようと、あなたに与えられている選択は一つだけです。つまり、あなたの意識を広げるか、縮めるか、のどちらかしかないのです。』

 この意味するところは最初から何となくわかっていたつもりだったのですが、繰り返す読むたびに、その薄っぺらい理解が徐々に深まってきているように思うのです。もしかしたら、この文章をより深く理解するために20年かけてきたのかも知れない、と今回も読み直して感じました。
(もちろん、未だにさとってはいません。ところがさとる必要など特にはないことが最近わかってきています)