【夢が叶わないと意味がないの？】

Q: 望月先生初めまして。最近、先生の本を読ませて頂き、宝地図を作り始め、何かアドバイスを頂ければと思いメッセージさせて頂きました。

私は現在○○歳ですが、『ある劇団に入り舞台で活躍する』という夢があります。
　入団審査は厳しく、既に2回挑戦して、落とされています。
　その劇団に詳しい人には『○○で無理なら、何度挑戦しても無理』と言われましたが、諦めきれずにいます。劇団に入れるためなら努力も惜しまないつもりですが、それでもこの先、結果が出るかどうかわからないことに挑戦していくことに空しさも感じています。
　何か、アドバイスをいただけると嬉しく思います。

　　　　　　◇◆◇◆◇◆◇◆

A:はじめまして、望月俊孝です。

拙著を御読みいただいてありがとうございます。

毎日、毎日、劇団に入り、舞台作品に出演されることを夢みて顔晴っていらっしゃるのですね。

そのこと自体がとても素晴らしいことですね。

多くの人が大した挑戦することもなく、一生を終えてしまうことが多い時代です。
また挑戦し始めても、すぐに自分で限界を決めて、勝手に舞台を降りてしまう中、
挑戦され続けることはそれだけでも素晴らしく意義があることと思います。

Y・Kさんのメールを拝見してサッと思ったのが、田坂広志さんのこちらのメッセージです。
ちょっと御読みいただけますか？

　　　　↓　↓　↓　↓　↓
　
http://events.nikkeibp.co.jp/evt/skillupmail/backnumber_time.jsp?did=20040520

いかがでしたか？

私にも叶わなかった夢がたくさん、たくさん実はあります。

・卓球で日本一になること
・弁護士になること
・２０代で本を書くこと

などなど、実は数え切れないくらい、、、。

でも夢破れ、しばらく途方に暮れる毎日を過ごしても
しばらくして元気になると、
また挑戦することを見つけ出していきました。
その時、

卓球日本一を目指していた時の経験が、、、、

弁護士を目指していた時の経験が、、、、、

２０代で本を書くことを目指していた時の経験が、、、、、、

活かされていったのです。

もちろん、卓球の技術は今、私の生活には何も影響を与えていません。

でもあの暑い夏、閉め切った体育館の中、サウナ状態で白球を追い続けた集中力、
ひたむきな気持ち、自分の限界に挑戦する姿勢、創意工夫の姿勢、
そしてその時に培った精神力（最後の１年くらいは毎日が　Y・Kさんと同様、心が揺れ動きっぱなしでした）、、、、
さらにはとても夢には及びもつかなかったけれど、少しづつ積み上げた自信、、、、

没頭したからこそ、真剣に取り組んだからこそ、
夢を追い続けたからこそ、その中で学ぶことができました。

極論ではありますが、

（今の）夢が叶うか、叶わないか、はどちらでもいいと思うのです。

それは夢が叶った方がいいでしょう。

でも夢に挑戦する中で、仮に夢が叶えられなかったとしても、
実に多くのことが後からついてくるのです。
才能が磨かれていくのです。

夢に挑戦する中で、できることは毎日、喜々として取り組んでいく。
そうすればすべてが後からついてくるように感じます。

宝地図作成としては、「某劇団に入る」ことだけではなく、「舞台作品に出演する」ことに焦点を当てるのもよいかも知れませんね。

あとは舞台に出演が決まった時、どのような言葉を発するのか？
感激をするのか？

その感情を毎日感じながら、レッスンに励まれると良いと思いますよ。

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