【自己変革法1】

【自己変革法】

関西のお笑いタレントを多数抱える某プロダクション。その社長があるところで講演を行なった。タイトルが「ドケチ人生」。時間やお金など節約して、その余った分を生活を維持するためではなく、自分の本当の目的に投入し、より豊かな人生を生きようと、いった内容。講演を終えて、型通り謝礼を受け取る。ところが妙に中身が軽い。小切手だろうとは思ったが念のため、トイレで中身を確認した。案の定、小切手ではあったが、金額が一桁違う。桁が多ければともかく0がひとつ少ない。すぐ戻って主催者に確認した。
「確か、30万でお受けしたはずですが…」「承知しております。しかし、先生、“人生・節約”という今のお話に感動しました。単に聞いただけでは、不調法。即実践ということで3万円包ませて戴きました」との答え。その社長いわく「上には上がいる」。
 今日、短い時間ではありますが、セミナーあるいはその後の人脈交流会で何かヒントでも得られれば、是非それを即実践、今日から生活の中で生かす工夫をなさるつもりで、お付き合い願います。

 私は、能力開発研究所でイマジネーションを使った効率的な目標達成の方法の研究をしております。人生で簡単に成功できる方法はないだろうか? 合理的に目標を達成できる方法は? ということで、多くの人の体験談、本やセミナーなどを通じて幾つか分かってきたことがあります。今まで自分自身にとって役に立ち、多くの方々が実際に利用されて成果を上げ、喜ばれている方法をお話したいと思います。
 今日お伝えしたいことは、考えをちょっと変えることにより、人生の流れをより良い方向に変えることができるということです。より豊かに、望んだ通りに。

 「百聞は一見にしかず」という言葉がありますが、これを英語で「Seeing is Believing」つまり、「見るとこは信じることである」と言います。しかし、ある心理学者は、本当は「Believing is Seeing」つまり「信じることは見ることである」と言っています。信念として頭の中に確立したものは、時期の早い遅いはあれど結果として現れる、というのです。心理学者だけでなく最近は最先端の研究をしている物理学者たちも同様のことを言っています。心理学で言われているこの考えが物理法則としても実証されつつあるというのです。
 一人一人がもっている価値観(観念、先入観)が大きく人生に影響を与えるのです。「Believing is Seeing」ですから…。
 我々は小さいころから様々な価値観(観念)を身につけながら成長していきます。身につけた当時はその価値観(観念)が何かしら役にたっています。ところが、大人になって次第に有効に機能しなくなってくる価値観(観念)があります。それに気づかず、自分が心から望むことと違う結果を出してしまうということが良くあります。
 幼い頃、高いところへ登ったり、道端で遊んだりすると、「危ないからやめなさい」と、お母さんから何回となく注意されます。子供時代は、体を守るためにとても大切なことでした。ところが、成人してから、少し勇気がいることやチャレンジの多いことに対してまで「危ないからやめよう」と行動にブレーキをかけてしまう人がいます。ほとんどの場合は、そんな観念があることすら意識されずに表面的にカムフラージュされた理由付けで納得してしまいます。「どうせうまくいくわけない」「俺には無理さ」とか、行動しないことを正当化する理由が浮かび上がってきます。最初はやるのが怖いための言い訳に過ぎなかったことが自分の能力では無理だ、という観念に変わってしまいます。
 小さい頃、「巨人の星」「あしたのジョー」「アタック№1」「エースを狙え」といったスポーツ根性物語が全盛で、よく見たものです。その中でも私は「巨人の星」には強烈な印象を受け、影響も受けてきました。その中にこんなシーンがあります。
 主人公の星飛雄馬はランニングをするのが日課となっています。ある日、いつものランニング・コースが工事中になっていました。選択できるルートは長短2つあります。そこで、彼は短いコースをとって走っていきます。すると、鬼のような顔をした父・一徹が短いコースの途中で待っていて「なぜ、楽な方を選んだ。そんなことでは巨人の星になれないぞ」とまだ幼い飛雄馬を殴るシーンがあります。このシーンを例に友人が言いました。「小さい頃からずっと頑張ることや努力することが最大の価値があると教えられてきたし、信じてきたよね」と。「まさにその通り」と私も思いました。主題歌の詩にもありますが、「…思い込んだら試練の道を行くが男のど根性 真っ赤に燃える王者の印巨人の星をつかむまで 血の汗流せ涙を拭くな…」という歌詞が子供心にスッと入ってきて、自分の考えになってしまいます。こういう考えがどんな影響を与えるでしょう?
 困ったことですが、どんな価値観(観念)だろうと、それを証明するような形で自動的に行動してしまうことが多くなってきます。意識していようが、いまいが。もし、「頑張ることや努力することが最大の価値である」という価値観(観念)を強烈にもっていると、成功することより努力することに焦点をあわせ、簡単に出来たり、順調に人生が流れていると不自然な気がしてきたり、不安になったり、楽にいくことはズルイことではないかというような気がしてきます。このような感情が表面に上がってこない場合は、楽にいきかけると信じられないような失敗をしたり、無意識のうちに問題を創り出したりします。
 「人生、苦労がつきもの」「重き荷を担いで歩むがごとし」といった人生を歩みたいと、表面意識で願っている人は少ないでしょうが、このような考えに触れると内心ホッとします。表面意識より深い潜在意識で否定的な人生観を信じているからです。従って、それを証明する事件に出くわすと「やっぱり」とうなずき、その信念をさらに固めて行きます。
 簡単に行くと、これは偶然だとか、運がよかっただけだ、ということで、意識的に止めません。従って、例外ということで観念を変える力にはなっていきません。一方、そんな人と「人生は結局思ったとおりになる」という人とでは、違う人生を創造します。同様に「仕事は大変、キツイ」と考える人と「仕事は遊びの延長」と考える人とでは仕事に向かう目の色が違ってきます。現実は同じであっても、ものの見方には個人の価値観(観念)が反映されていきます。するとその後の現実の現れ方は確実に違ってきます。
 何か順調にいっていないとき、努力が成果につながらないとき、自分の観念に気付き、そして、自問自答しましょう。「こういう現実を創りあげている、見ている(Seeing)人間はどんな価値観・観念(Believing)をもっているだろうか?」と。そして、役に立たない観念が見つけだせたらより役に立つ肯定的な観念に変えて紙に書き出します。そして、意識的に新しい観念に沿った証拠を集めていきましょう。ネガティブ・ポジティブどちらであろうと意識を会わせた方向に沿って証拠が集まってきます。頭の中に新しい回路ができ上がります。種を植えて意識して水を注いでおけば、次第に成長し、花開いていきます。すると古い観念の意識の下に結び付いている行動パターンが落ち、新しい行動パターンが生まれてきます。意識を止めないことは、数回繰り返してもやがて忘れてしまいます。印象が強く、繰り返し思い起こしたことが、その人の人生に大きく影響を与えていきます。仮に一度しか失敗してなくても、それを何回も頭の中で、イメージで繰り返せば、やがて失敗するのが当たり前という信念が生まれてきます。自分が呼びこんだというのに気付かず…。そして真実、つまり信じた事実が起こってきます。そんなわけで人生をスムーズに進めるには、自分にとって役に立つ価値観をもっていることが大切です。

 ハーレクイン・ロマンスという小説が若い女性に根強い人気を保っています。ストーリーは、不思議な縁で出会った男女が山あり谷ありの波乱万丈の恋の末、愛を実らせ、めでたしめでたしで終わるワンパターン小説です。
 最初は素敵な男女が運命の意とでつながっているとしか思えないような劇的な出会いをします。そして急激に恋に落ち、愛情を育みます。しかし、ちょっとした行き違いで別れることになり、しばらく失意の時期が続きます。そのころは、二人とも今までの幸せは何だったのか、こんなに落ち込むくらいなら、いっそ出会わなかった方がどれだけ幸せだったかと嘆きます。昨日までの幸福が心の傷に変わります。ロマンスが情熱的であればあるだけ、その分落ち込みも激しくなります。ところが、またひょんなことで再会します。そして、二人で冷静にコミュニケーションをとると、分かれるようになったのは、「なんだ誤解だったのか」「お互い誤解してたのね」ということで、今まで以上に幸せなロマンスが続く、というパターンがほとんどです。最後はあの一時的な別れも今となれば良い思い出ね、と互いに語り合います。
 長い人生では良いとき(A,A’,A’’…)のときもあれば、不遇のとき(B,B’,B’’…)もあります。ただ、楽しいことは十分に味わい、つらいことは、マインドのパワーを使って、これも何かの役に立つに違いないと考えて肯定的に見ていくといいようです。たとえば、B’’のところで過去を振り返ると、A,A’,A’’もあのころはよかったけれど結局こんな悲惨なことになるんだから、と過去の幸福は今の心の痛みを増幅するだけで、全く勇気付けになりませんところが、A’の時点では、 B,B’,B’’もあれがあったから今こういう幸せが感じられるんだ、と思えてきます。結局、うまくいくんだから、あまり悩まなくてもよかったね、と思って振り返れます。そこで、提案ですが、不遇の時は、これが将来何か役に立つんだ、この経験を生かすぞというくらいの気持ちで取り組まれることが肝心かと思います。また、流れに乗っているときは、かつて悲惨と感じたことすら、今に生きていると実感できますので、過去の経験を積極的に振り返って、人生には無駄がないということを深く実感されたらどうでしょうか?
 お釈迦さんがあるとき語ったそうです。「人生は喜ぶためにある」と。すると「なぜ、私の人生はこんなに苦しいのでしょうか?」弟子の一人が質問しました。それに対して、お釈迦さんは「それは、より深く人生の喜びを味わうためだ」と答えたそうです。マインドの強烈なパワーを使って、肯定的な意味合いを探してみてください。何かおかしいな、と思ったら、「これには、違う見方がある」と自分に問いかけてください。早晩、その肯定的な意味が分かってくるでしょう。

 仕事柄、多くの方々にお会いします。成功を収めた方々は苦難があってもそれを自分を磨くチャンスと考え、眼の前の課題に取り組んでいきます。苦労した当時を振り返っては「今思うとあれがあったから今の自分があるんだと思います」と異口同音に語られます。そうすると、不幸のサイクルを軽く抜けられるようになっていきます。逆に幸福のサイクルを長く感じられるようになっていきます。(X-X’)
 逆に、自身がない方々は、ピンチに出会うと、これは悪いことの前兆だと落ち込んでいく傾向があります。さらに、「良いことの後には必ず悪いことがくっついている」と、肯定的な事件と否定的な事件とを結び付けて、不運が早くくるのを待ち構えているような人もいます。こういう心の姿勢では不幸のサイクルを長く深くさせてしまいます。逆に幸福のサイクルはアッという間に過ぎ去ってしまいます。(X-X’)

 このように人生で何回もライフ・ストーリーを書き直しています。つまり、気分がいいときは、自分の人生はなんて恵まれているのか!ということで幸せな体験だけを数え上げます。逆にいやな事件が起こると、なんてついていないんだ!ということで、アンラッキーなことだけを思い出し、自分の人生を悲観的なものに書き直します。一日という短い間にも、ライフ・ストーリーの書き直しをします。ちょっとしたことで一日を台無しにすることもできれば、逆に感激の一日にすることもできます。朝、通勤電車の中でもちょっと足を踏まれただけで、そのことで一日中気分が悪いものにもなります。また、夜、デートがあるというだけで仕事がスイスイ進んだり、苦手な人とも会話が弾んだりします。
 きっかけはちょっとしたことです。朝一番に楽しい気分でスタートを切れば、一日がスムーズに進んだりします。そこで、朝、眼が覚めたらすぐに「今日もいい一日になりそうだ」と唱えられたらどうでしょう。それも1、2分似たような言葉を言い続け、自分に言い聞かせます。たとえば、「今日も良い一日になりそうだ。ぐっすり眠った、気持ちいい朝だ。心弾む一日になるぞ。今までで最高の一日にするぞ。気分爽やか。伸び伸び一日」そうすると、単純に出来ている頭は騙されてしまいます。特に朝、眼が覚めた直後はその傾向が強くでます。その方向に合った情報を集めて来ます。そして、幸せな一日という確信を時間が経つにつれ増幅していきます。ところが逆になるとどうでしょう。「アー、眠い」と眼を覚まします。後、5分と布団にしがみつきます。もっと眠っていたいのですが、遅刻しそうな時間を2、3分過ぎると、渋々眼を覚まします。心の中では「遅刻するとあのうるさい上司が何を言うか分からない。あいつの不機嫌な顔を朝から見るのはたまらない。それでなくても不快な顔なんだから。仕方ない。起きるか。アー、あいつさえいなければ」こんな言葉が頭の中で渦巻いています。「それにしても眠い。そうだ、今日は5時間しか眠っていない」と思います。「それで頭が重いんだ」それまでそれほどでもなかった頭が突然重く感じます。急いで、出勤の準備をしますが、顔を洗ってもあまりスッキリしません。「よく眠ってないせいだ、それにこのところ残業続きだしな。年のせいかも知れないな。20代にはこんなことはなかった。あいつが上司になったことも関係あるかもしれないな。アー、最近つきも落ちてきたな」などとあらぬことを考えています。食事も慌ててしますのでおいしくありません。また、考えます「眠ってないからな」。外へ出ます。太陽がまぶしく光っています。目が慣れないため、思います。「眠ってないからな」。通勤電車で疲れても、仕事をしていてものりが悪いと思います。どんどん自己暗示で悪い方向に落ち込んでいきます。このようなことをときどき体験されませんか?
 朝、気持ち良くスタートを切るだけでなく、夜、気持ち良く幕を閉じることも大切です。夜、寝床についてから、「今日一日良い日だったな」と一日の楽しかったことや愉快だったことを再度イメージします。すると、明日もすばらしい一日になるのが確信できます。時々、眠ったのにかえって疲れてしまったなどということがありませんか? これは寝入りばなに厭なこと、ネガティブなことを考えたときに起こります。朝のスタートと夜のエンディングはとても重要です。ある方が、オセロ・ゲーム式人生観ということを教えて下さいました。オセロ・ゲームとは、白と黒の石で相手の石をはさんで、自分の色の石がどれだけ多くのスペースを占拠するか競うゲームです。このゲームのように一日のスタートとラストを白(気分のいいこと)で囲むと、途中の黒(ネガティブなこと)がすべて白に変わるということです。

 どうか順調に行っているとき、今までの人生を振り返る時間を持ってください。そして、楽しかったことも、つらかったことも総て今に役立っているなという確認を行ってください。すると、総て人生には無駄はないということで出会う事件、人、状況に注意深く接することができます。今までのいろんな恵みに感謝できるようになります。
 また、今、仮にどん底にあるにしても、これがいずれ役に立つんだなという確信が生まれ、前向・肯定的に今に取り組めるようになります。

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