神吉晴夫のベストセラー作法十か条
この「ベストセラー作法十か条」は、1976年に出版した著書『カッパ軍団をひきいて』に掲載されたものです。著書には“昭和三十年四月、日本経済新聞社の「日経広告手帳」という雑誌から依頼を受けて、私は「ベストセラー作法十か条」なるものを執筆した。”とあります。現在も十分参考になる十か条を信条に、かんき出版では1冊でも多くの良書を読者の皆様へお届けしたいと考えております。
- 1. 読者の核を20歳前後に置く
- 2. 読者の心理や感情のどういう面を刺激するか
- 3. テーマが時宜を得ている
- 4. 作品とテーマがはっきりしている
- 5. 作品が新鮮であること。テーマはもちろん、
文体や造本に至るまで今までお目にかかった
ことがないという新鮮な驚きや感動を読者に与える - 6. 文章が読者の言葉遣いであること
- 7. 芸術よりモラルが大事
- 8. 読者は正義が好き
- 9. 著者は読者より一段高い人間ではない
- 10. 編集者は常にプロデューサー・企画制作者の立場に
立たねばならない。先生の原稿を押し頂くだけではダメ